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X-Plane11 アドオン所感 -機体編-

【2020-04-05初版】
【2020-04-07最終修正】

はじめに

X-Plane11(以下XP11)には、有料無料問わずアドオン機体があります。FSX/P3Dと比べて数は少ないですが、同系列の機体でも別の製作チーム製のものがあったり、パッと見分かりにくい部分もあります。また、匿名掲示板の意見はある種独特ですので、買うか買わないかのバロメーターにはなりにくいでしょう。

2017年にXP11をプレイし始めて以降、様々なアドオンを試したなかで、ある程度長い目で見てこれはおすすめできるぞ、という機体アドオンを紹介します。あくまで筆者の好みでもありますので、エアライナーに限定してみようと思います。

比較の基準となるのは、テクスチャのクオリティだけでなく、機体の操作感、アップデート間隔、価格のバランスが取れているかどうか。「XP11に乗り換えた理由」という記事では価格面はノータッチでしたが、当記事では各MODの価格も評価の一部とします。

B737-800X Zibo Mod

もうダントツでおすすめ度第一位。この先も揺るがないんじゃないかな。この記事で紹介する機体で唯一のFreewareです。

Freewareだからって、妥協している部分は一切なく、正直、これを凌ぐPaywareって思いつかないくらいクオリティが高いです。もっと言いましょうか。このMODとXP11さえあれば、一生遊べる。そんなクオリティをFreewareでやっちゃうこの製作チームはすげぇ。もちろん、寄付歓迎のFreewareです。良いと思ったら寄付してね。

各スイッチのクリック感、機内アナウンスなど痒い所にもそれぞれ手が届いていて素晴らしい。このくらいのレベルで1-2万円って言われても、その価値はあると思います。

バージョン3.31以降タブレットも完備され、AviTabとの共存も可能ですし、各スイッチのアニメーションも少しずつSimulationモデル化しています。FMCにしても、文句のつけようがないBoeingのFMCです。PaywareでFMCがいまいちな機体アドオンが多い中、これは本当に高得点。しかもバージョンが上がるごとにどんどん出来ることが多くなってきています。

ただ、このMODは無償アドオンということもあり、プレイヤー全てがベータテスターというスタンスです。バージョンアップ頻度は高いですが、バージョンによってかなり動作が不安定なものもあります。それをみんなで良くしていこう、というスタンスなんですよね。なので、DLしてプレイするからにはそれを受け入れる余白を各自に作っておいたほうが吉です。完璧は求めないこと。とは言うものの、出来ることは本当に多いのでそれだけでも満足度MAXですが。

シンプルに言います。ホントにすごい機体です。語彙よいずこへ。

FlightFactor & StepToSky Boeing 767-300ER

筆者がこれはお金出して良かったと思えた機体の一つです。完成度もさることながら、リリース後のアップデートが本当に着実かつ継続的なもので、少しずつフライト体験が良くなっていっています。

フライトシミュレーターの機体はざっくり分けてスタディーモデルとシミュレーションモデルに分かれます。SSGとJAR Designはスタディーモデルに分類され、StepToSky、Zibo Mod、ToLiSSの機体はシミュレーションモデルに分類されます。

そのシミュレーションモデルの中でもかゆい所に手が届いているのがこのB763。

これまたざっくり言うと、シミュレーションの度合い(マゾ度合い)が細かく調整出来ますので、常に燃料が漏れてたり、油圧系がいかれたり、離陸後にエンジンがダメになるなどのマゾ体験も出来ますが、とても平和に飛ばすことももちろん出来ます。

モデル、テクスチャーの出来も良いバランスです。古いモデルだとテクスチャーがいまいちなものも多いですが、B763はディテールもしっかりしていてしかも軽い(Modern Avinomicsバージョンを除く)。

また、ワイドボディ機ですので、Zibo Modでは不可能な2000nm超えの長距離飛行もお手のものです。バーチャル海外旅行が捗る捗る。

個人的にFlightFactorと他のチームのコラボ機体は評価が低いのですが、これは良い例外です。

Toliss Airbus 319-100, Airbus321-200

日本国内ではA319リリース後しばらく評価がなぜか低かったこの機体ですが、筆者的にはトータルバランスで好きな機体の一つです。XP11アドオンで唯一Airbusの公認ライセンスを取得している機体でもあります。2020年、A321もリリースされましたし、その後も頻度は少ないものの地道にアップデートを重ねています。

公認の理由の一つと思われるのが、シミュレートされている機能がFlightFactor(以下FF)製A320よりも多いからと、実機のモデルとなったバージョンと動作が同じだからです。1

エアライナーアドオンのキモともいえるFMGSにおいても、きっちりとシミュレートされており、XP11純正形式のAIRACデータを使えるのも良い。SID/STARも使えます。クリック可能な部分も多いんです。あと、Zibo MODでも使用しているAviTabを設置できたり、他のMODとの共存や拡張性に優れています。

ただ、テクスチャの作り込みは正直甘い。平面的と言いますか。ブリーフィング中や飛行中に何度も見る箇所なので、そこがのっぺりしているのは正直うーんと感じます。

あと、デフォサウンドも甘い。ただ、置き換え型のサウンドMODが複数のディベロッパーから出ていますので、そちらを適用することでだいぶ体験が変わります。機体やスイッチ類だけでなくサウンドもいいとだいぶアガりますよ。

Tolissというのは、元々FFにいたメンバーが立ち上げた別チームです。今のところ、FF製機体に多く見られる「そこはシミュレートしてないんかい」「そこは他のMODの使い回しかい」という点はあまり目につかないし、着実にアップデートを重ねています。価格も納得。セールもちょこちょこやってます。

Airbus好きな筆者ではありますが、正直FF製A320には主に価格面で惹かれないのもあり、未購入です。他のAirbus機体としては、JAR製機体+BSSのサウンドパックを買いました。その理由も含め、一部のFF製機体については後述したいと思います。

まとめとあとがき

この3つの機体は、それぞれカスタムFMC(FMGS)の動作が良いです。

色々購入した中で、FF製機体の一部とSSGは筆者の好みから外れます。この2つのチームの機体は、納得できない部分が目立ちすぎる。どのMODも「ここ惜しいな」と感じる所はあって、それをどこで埋め合わせているかも重要な点でして。この2つのチームのMODは、チーム自体のスタンスも好きじゃないんです。「こういうもんだから」という姿勢が見えすぎてしまって。

例えば、SSG製機体の最たるイマイチゾーンの一つが、各スイッチやダイアルのクリック範囲の甘さとサウンドです。ってそれ目に見えて耳に聞こえる殆どじゃねーかってね。マウスオーバーさせる部分からどれもちょっとずつずれてるの。スイッチのクリック感のなさもずっと改善されないまま。これはどの機体も共通だし、いつまで経っても直さない。サウンドのボリュームバランスが悪いなどなど。このように、プレイヤーがフォーカスする部分が一番イマイチって…ねぇ。

そして、SSGは何より「この機体はこういうもんです。それを無くすとシミュレーターじゃなくなる」という姿勢が強すぎる。「キミは実機のサウンドを近くであるいはコックピットで直に聞いたことがあるのか?」ともフォーラムに書いてる開発者さん。図星な指摘にはどれもシカトをかますチームの皆さん。

そのわりにB748 v1のキャビンは作ってなかったり、FMCが変な動きしたり、いつまで経ってもまともなRNAVパスは描けなかったりするっていう。どれも「シミュレート」してるなら大事な要素じゃないのかしら。あと、彼らは開発者に対しても協力的でなくて、テクスチャー担当者が「モデリング担当者に処理落ちを抑えるためにリサイズを再三頼んだけど聞き入れてもらえなかった。結果、v2はああやって処理の重い機体になってしまった」と漏らしています。XP11の11.50の目玉でもあるVulkan適用テストで15FPSアップしたよ!と書いておられましたけど、恐らく世界中のXPプレイヤーが「Vulkan使わなくても15FPS上げてくれよ。モデルの最適化で出来るだろ」と思っているでしょう。

また、SSG製機体は配信者にも避けられつつあるMODでもあります。その際たる理由が上記のようなこと。あれこれ言う割にはやることやらないよね、ってはっきり仰る方も。


そして、FF製機体の一部というのは、B777とA320、A350です。日本国内で一般的に評価の高いFFのA320に関しては、1万円するならもっとハードコアに作り込んで、MODパッケージとして充実してくれというのが正直な感想。それこそZibo Modくらい。価格と機能のバランスが納得できないんですよね。やっぱりZibo Modと比べちゃうもん。

いくらハードコアなAirbus機体だとしても、はいそうですか、と購入ボタンは押せないなぁ。あと、これまでの傾向として、FFはある程度アップデートしたら、未完成の機能があっても次のモデルを他のコラボレーターと作り始めて、既存機体は実質放ったらかしになります。今まで他のアドオンでやってきたことと、A320の未来に対する不安もマイナス点。1万円出したのに、2年ほど経ったらもうアップデートしないよ、とか…なんかね。それなら今までのモデルもちゃんと面倒みてくれって。それこそ、いつになったらA350のシミュレートはまともになるんだって。B777に関してはテクスチャーがしょぼい。出来としてはいいんですけど。

ただ、FF製機体で例外的にオススメなのがStepToSkyさんが関わっているB757,B767です。この2つは今も少しずつ進化&アップデートされており、完成度に関しても文句のつけようがないレベルです。


あと、JAR Design製機体も全て持っていますが、あれはスタディーレベルと割り切ったモデルです。雰囲気を味わえればいい感じ。それこそフライトシム初心者にはいいものの、ある程度経験を重ねたプレイヤーには満足できない点が多いです。しかし一方で、価格相応だとも思いますし、地道なアップデートを今も続けています。有償オプションのBSSサウンドもとても出来が良いです。開発者チームも、どこかのSと違ってとても物腰が柔らかいですし、サポートの対応がめちゃくちゃ早かったです。なので、同じくらいの価格帯の機体だったらSよりもJAR Designの方が推せる。

とまあ、最後はSの文句をこれでもか!ってくらい吐き出しましたがw大事なのは各自の求めるものと感覚が合うかどうかなので、一つの見方としてご理解頂けるとありがたいです。

さて、今回のレビュー記事2連発。こんな感じで閉めようかと思います。プラグイン編をまだチェックしていないという方は、下にリンクを貼っておきますので良かったら見てやってくださいね。

X-Plane11 アドオン所感 -プラグイン編-

というわけでー。ご覧くださった皆様、ありがとうございました。それではまたYoutube配信でお会いしましょう。お相手はtsute2ことTetsuya Tanakaでしたー。ではでは~ 👋


  1. 実機はAirbus、Boeing問わずソフトウェアアップデートでどんどん進化していて、同じボタンを押しても出来る動作が微妙に変わったり、クルーから要望が多かった機能を追加したりします。対してフライトシミュレーターのアドオンは「〇〇年の△△の時期のソフトウェアバージョンを元にしよう」と最初に決められて作られるのが一般的です。 
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つテ(tsute2)

当サイト管理者の tsute2 こと Tetsuya Tanaka です。記事が役に立った、あるいは気に入って頂けたならば、各記事の下部にある ハートマーク をクリックして頂けると嬉しいです。詳細プロフィールは About に載せてあります。

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love plane
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love plane

こんにちは!いつもお世話になっております。以前から気になっていたのですが、x-plane.org storeのクーポンコードはどうすれば入手できるのですか。ご存じでしたら教えていただきたいと思います。宜しくお願いします。

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love plane
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love plane

こんにちは!youtubeでもお世話になっております。僕はDHC8Q400やATR72等のターボプロップ旅客機が好きで、アドオンの購入も考えています。ターボプロップの旅客機の中でこれはおススメっていう機体がありましたら教えていただきたいと思います。

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ほくさん
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ほくさん

こんにちは。
E-JETシリーズはSSGとX-Craft両方お持ちですが、どちらが感触が宜しいですか。
私はSSGの方は持っているのですが、操作感がやたらと軽かったりAPの挙動が変だったりするので、これらの点でX-Craftのほうが良ければ換えようかと思っております。

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