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FSX Steam Editionのチューニング

【2017-06-02初版】
【2017-06-05 [筆者の体感的に有効だったTweak]に追記】


RBRのアンケート記事は最終のWeb関連の項目を執筆しているのですが、ちと今回は横道にそれてFSX関係のこと。2年ほど前にドハマりしたんですが、最近また波が来ていますw

この記事では、とりわけ筆者が所持しているSteam Edition(FSX:SEと表記します)に有効であろう記事をメモも兼ねて書きたいと思います。この記事を書くにあたって、そして筆者自身のFSX:SEの設定で、とても参考になったのが以下の記事です。こちらの記事の幾つかを日本語に直しつつ、紹介したいと思います。

FSX.cfg – tweak guide



筆者のPC構成ならびに導入アドオン


参考がてら、こういう環境でやっていますということで。アドオンに関しては、下記以外も細々と入れていますが、全体のパフォーマンスに直接影響するのはこの辺りのものですね。

PC
CPU Intel Core i7-4770 3.40GHz
GPU NVIDIA GeForceGTX 960 4GB
Memory 16GB
HDD 4TB (2TB+2TB)
Display 22inch, 23inch

FSX Addon
Aerosoft Airbus Bundle (A318,A319,A320,A321)
REX 4 Texture Direct Configuration Tool
RAAS Professional (Steam版)
Active Sky Next For FSX SP5
ORBX FTX Base, Vector, ORBX Libraries, Pacific Northwest

Steam Editionに有効な設定記事は意外に少ない


RBRと同じく、FSXも長い時間をかけてプレイヤーの皆さんが盛り上げて今日に至っているシムの一つ。国内のフライトシマーの皆さんのブログ記事は過去にいくつも参考にさせて頂きました。

一方で、2017年現在も更新されているアクティブな記事というのは少なく、加えて、比較的最近購入されたという方は、筆者も含めてほぼSteam Editionでしょう。

そこで注意すべきなのが、ほとんどのFSXの高速化・軽量化に関する記事は、パッケージ版を対象に書かれています。それがそのままSteam Editionに使えるかというとノーです。なぜかというのは次の項以降で触れていきましょう。

FSX:SEは、有効な高速化・軽量化チューニングがほぼされている


前項の理由として、一番に言えるのはこれです。実はSteam Editionというのは、パッケージ版とは似て非なるもので、FSXの全てのサービスパック(SP)とAccerationという高速化・最適化MODが既にインストールされていて、デフォルトの設定でかなり快適に飛べる設定になっています

2017年現在、筆者のようにミドル構成あたりのPCでプレイされているのであれば、デフォルトシーナリー、デフォルトの機体ならコンスタントに30FPSあたりで飛べます。もっというと、1-2GBあたりのGPUや、Core i3以下のCPUを使っていない限り、高画質設定のほうがStutterも少なく、快適に飛べます。

そうそう。FPSについでですが、Accerationが30FPSあたりでの安定動作を目指したMODでもあるので、これ以上のFPSというのはどういったチューニングをしようとも、どんなハイスペックPCを使おうともあまり望めないでしょう。

筆者のFSX:SE内Customise設定


参考がてら、GraphicsとSceneryタブの設定を上げておきます。これにも関連する項目を後述していきます。



筆者の体感的に有効だったTweak


実際に上記のブログ記事にあるTweakを試してみて、これは使えるなぁと感じた設定と、fsx.cfg内の記述ならびにGUI設定が以下のものとなります。

HIGHMEMFIX=1
fsx.cfg内で必須Tweakの一つ。特にある程度重い有料アドオンを入れている場合は。

TEXTURE_MAX_LOAD=1024, 2048 or 4096 (任意の数字をどれか記述)
GraphicsタブのGlobal texture resolutionにあたります。筆者は2048に設定。スライダーにすると右端から一つ左側。REX4側の設定が4096であれば、こちらも4096にしておくのが吉です。筆者環境では、値を512以下にするとStutter発生率が増加しました。

WideViewAspect=True
動作の軽さではないですが、ワイドスクリーンでプレイするならFOVが快適になります。

Aircraftの影設定をオフ
Settings=>Customise=>Aircraftのタブで設定。Shadowなんとかの項目のチェックをオフ。影ありなしで比べると、なしのほうが少し軽くなります。

AI Trafficを減らす
Setting=>Customise=>Trafficのタブで設定。特に空港にいるデフォルトのAI機はFPSキラーですので、全くなしにするか、最低限にしたほうがいいでしょう。

HDDを最適化する
これはFSXの設定ではなく、Windows自体のこと。Windows10になってからは定期的にHDDの最適化が自動的に入るようになっていますが、それを無効化している方でFSXをプレイされる方は最適化もStutterを減らすTipsの一つです。ただし、SSDの場合はそもそも仕組みが違いますので、この通りではありません。

それぞれどこに記載するか、どこで設定するかは上記サイトや他のサイトを参考にして頂くとして。

Steam Editionで避けた方がいいTweak


前項とは逆に、Steam Editionをお使いの方に逆効果になりうるものが、以下のものです。

Affinitymask
fsx.cfg内のマルチコア設定です。筆者環境では記述なし。いつも体感的に重くなる都市部などが余計に重くなった場合は、記述なしでOK。各々のPC構成によって記述ありなしは選んでください。

FIBER_FRAME_TIME_FRACTION / TEXTURE_BANDWIDTH_MULT
こちらもfsx.cfg内。両方とも記述なしでOK。既にfsx.cfg内にある場合は、該当ラインを消して次回FSX起動時に生成される値でOK。Tweak記事でこの値を低くするものをよく見ますが、Steam Editionでこれを下手に編集すると描画が遅れ、かつFPSが2-5落ちます。例えば、前者を0.08あたりにすると、建造物オブジェクトが多い都市部の空港ではStutter発生率が少しだけ上がりました。描画切り替えの際にランダムに発生する黒いモノも増えて不快だったので、記述なしに落ち着きました。

Target FPS設定
Settings=>Customise=>Graphicsタブから設定出来る項目の一つですが、これはUnlimitedが一番FPSが安定していました。逆に、Steam Editionで30FPSあたりで固定してしまうとStutter率が高くなりました。

FSX:SEって実は高負荷設定の方がいい?


筆者環境では、特にGraphics,Sceneryは一部を除いてGUIでほぼ右にしているくらい高負荷設定です。ただGUIタブでそれ以外の項目は下げているものも多いです。Traffic関連は特に。

これまでの検証だと、この項のタイトルの通りそう思われますが、これはあくまで筆者のPC構成でのこと。全ての方がそうとは言い切れません。「こういう場合もあるかもしれない」くらいのものですので、各々の環境で何度も何度もテストを繰り返すしか最適化の道はありません。

筆者の環境の場合、設定をケチると、高速道路の車線規制の際の渋滞みたく、燃費は悪くなるうえ全然速くならないといったこともありました。Graphicsの設定なんかはこれの典型。Accerationの特性なのかなあ。GUIの項目をほぼ全て右いっぱいにしたら、車線規制が取れて難なく解決したなんてことも。

あと、この検証をするにあたって、ハードウェアの負荷の推移よりもゲーム中の体感・視覚を重視しました。マルチコア設定なんかは、確かにCPU負荷は分散していますが、体感は重りを一つ増やしたくらい重くなったこともあり、ハードウェア負荷が少ない=動作が軽い、あるいはハードウェア負荷が大きい=動作が重いという図式はそこまで当てはまらなかったです。

筆者の環境では、色んな制限をするよりも思い切って幾つか制限を取っ払う方が結果的に快適にプレイできたということです。

まとめ:ライトフライトシマーには最適なFSX:SE


まとめの最初に書いておきたいのが、決して他のFSX(一部項目はP3Dも)Tweak関連記事を執筆されているサイトや管理者の方を否定する意図はないということです。以前からFSXをプレイされている方は、圧倒的にパッケージ版所持率が高いのは当然ですし、そちら向けの記事が多いのも自然なことです。

それに、当記事で書いているものも、あくまで一つの指標に過ぎません。PC構成は各々違うものなので、トライ・アンド・エラーで最適と感じるものを取捨選択していきましょう。

さて、筆者とフライトシミュレーターについて少し述べておきましょう。筆者は、カナダでA321機に乗って以来Airbus社ファンということもあり、FSXで主にAerosoft製Airbus A318からA321あたりの有料アドオン旅客機を飛ばすのが好きなんですが、今のところ、本格的な航空ルールに準じてプレイするというタイプではありません。操作するのが楽しくて、国内外様々な空港にILSならびにVisual Approachしていくプロセスが好きなんです。高度が上がっていく景色を「わーい」って言いながら眺めたりね。好きな時に、好きに飛ばしたいというスタンスです。実際に旅客機で旅行する直前はグンとプレイ回数が増えて、予習バーチャルトリップしていますw国内でAirbus機に乗れる機会は2017年現在あまりないですけどね。

旅客機アドオンでクオリティの高いBoeing機も市販されていますが、正直全く興味がありませんwそもそもBoeing旅客機の概念がそこまで好きではないのもあって。

2017年現在、FSX:SEは、セール時は500-600円ほどで買える時もありますし、有料アドオンもとてもクオリティが高いものが多くあります。将来的にP3D v4以降に乗り換える可能性もあるならば、機体、シーナリー、各種ユーティリティともに、アドオンに関しては、SteamストアではなくSim MarketやFlight Sim Storeなどのサイトで両対応のアドオンを購入されるのがいいでしょう

例えば、シーナリーの大型MODであるORBX製品はFSX,P3DどちらでもOK(P3Dv4対応はこれから)でORBXのサイトより購入できます。Aerosoft製の機体アドオンもSteam版だとFSX:SEのみで有効ですが、上記ストアだと両ソフト対応のファイルがDL出来ます(こちらもv4対応はこれから)。

その他のフライトシミュレーターについて


先述した部分とも被りますが、筆者は旅客機やセスナのような小型飛行機を飛ばすのが好きなもので、それらが使える他タイトルは気になってはいます。

必然的にP3Dも気になるタイトルの一つ。購入したアドオンが使えるというのも大きいです。余談ではありますが、P3Dのコーディングは基本的にFSXのものです。メモリーの使い方に関しても、P3D v3まではFSXとそこまで大きく違いませんでした。v4になってようやく多くの処理が64bit化され、2010年代のPCに最適化された処理になってきました。v3と比べるとFPS上昇に大きく寄与しています。P3Dの過去のアップデートの中でも一番大きなもので、やっと$200出す価値があるものが出てきたなという印象です。空港データも最新ですし。

しかし、何処もかしこもめちゃくちゃ綺麗かというと、そうとも言い切れないです。コーディングというのは、描画方法そのものに直結していて、FPSは上がれどFSXで描画が雑な部分はP3Dでもほぼそのまま、重くなる箇所の処理も変わっていません。筆者のPC環境が海外の数名のフライトシマーの方と近いのですが、それを参照すると、例えば、dense areaと言われる都市部などの建物オブジェクトが増える地域が重いのは同じです。とはいえ、デフォルト状態の平均でFPSは10-15、場所によっては20-30くらい改善していますし、シーナリーは何も入れなくても綺麗ですので、v3に比べるとだいぶ快適度は上がっています。筆者はP3Dの水面の描画はとても好きです。ただ、諸手を挙げてすごいというのは違和感があって。これはP3D v4を購入された海外のフライトシマーの中にも同じ意見の方がいらっしゃる模様。「$200ってのは大金だから。それに見合う体験が得られるかというと人それぞれ」ってね。今後、Aerosoft製Airbus機や他の機体アドオンなどが正式にv4対応してきたら、購入をちょっと考え始めるかも知れませんが、今のところそのお金で別のFSX,P3D両対応アドオンを買うかなあ。

高額なP3Dまでいかずとも、現在FSX:SEの販売権を持つDovetail Gamesが、Flight Sim World(FSW)というタイトルのフライトシムのEarly Access版をリリースしました。こちらはP3Dよりも多くオリジナルのFSXのデータを使用していて、空港データは古いままですが、シーナリーデータがアップデートされ、アプリケーションが64bitとなっています。2017年6月現在は、様々なバグやよろしくない仕様があって正直あまりおすすめ出来ないですが、これからのアップデート次第では化ける可能性もあります。P3Dに比べるとその可能性は少ないかもしれませんが汗

シーナリーの雑な部分が気になるのであれば、X-Planeという手もあります。このタイトルの各種データは、別の会社が作った全く違うもの。シーナリーの描画方法はFSXやP3Dとは一線を画するもので、びっくりするくらい綺麗です。今のところ、それくらいしかそそられる部分が見当たらないのも事実です。対応アドオンはFSXやP3Dと比べると少ないし、両タイトルのようにどちらでも使えるというものではなく、完全に独立したタイトルにあたりますので、仮に乗り換えたとすると、またそのアドオンを購入しなければなりません。

それでも今はFSX:SEを選ぶ


FSX Steam Editionは、今更感もある32bitのアプリケーションで、空港データも古く、今後のアップデートも当然ありません。グラフィックなど物足りない部分や痒い箇所に手が届いてない部分も多くありますが、上記の通り、ほぼ何もしなくてもある程度高速化されていますし、様々なアドオンを入れることにより、古いタイトル特有の問題をクリアしています。アドオンも充実し、フライトシミュレーターとして成熟しきっているFSXは、今のところ筆者にとっては十分すぎるタイトルです。

どのタイトルのどこを重視するかというのは人それぞれですので、誰をor何を否定するつもりではなく、筆者はこんな感じに思っているという感じです。ひょっとしたら明日には手のひらをキレイに返しているかもしれませんしねw

何はともあれ、フライトシマーの諸先輩方には及びませんが、これからもカジュアルに楽しんでいこうと思います。

つテ(tsute2)

つテ(tsute2)

主にRichard Burns Rally関連の記事を書いています。2012年以降はオンラインプラグインのRBR Tournamentsの記事が中心となります。